能美防災のモノづくりへの姿勢 様々な条件下での火災を再現できる実験施設

様々な条件下での火災を想定した実験が可能な施設を所有。


社会の技術や文化の発展は、新たな火災の対象・状況・被害を生み出します。様々な要因で複雑化する火災から、人々の生命・財産を守る製品を創り出すためには、様々な条件下での火災を想定した実験による検証が必要不可欠です。そのため、当社では様々な実験施設を所有するとともに、それらを活用した実験を繰り返し行い、高品質にこだわった製品の開発や新しい技術の開発に挑戦しています。本ページでは、その実験施設の一部をご紹介します。

特殊実験室

特殊実験室は照明設備・排水排気設備などが、有害ガス・可燃性ガスの発生を想定して作られており、成分などが明確でない燃焼物の実験が可能です。

第1実験場

第1実験場は18m×18m、天井高15mの大空間です。2.3m~10.5mまで高さを変えられる可動天井が備えられており、トンネルやプラント向け大型消火設備などの各種実験を行うことができます。

第2実験場

第2実験場は9.5m×9.5m、天井高15mです。第1実験場と同じく天井の高さを変えられるほか、実験場全体の温度を-10℃~40℃まで設定でき、高低温環境下での機器特性実験を行うことができます。

住宅実験室

住宅実験室は実物大(4.55m×5.46m、高さ5m)の2階建ての建物の中で、住宅における煙流動実験や煙感知器の湯気耐性実験、住宅用火災警報器の各種実験を行うことができます。

クリーンルーム実験室

クリーンルーム実験室は、天井に取り付けられた高性能エアフィルタを通して、空気を床下に送り込むダウンフロー空調を稼働させ、半導体製造工場などにあるクリーンルームを再現した実験を行うことができます。

クリーンルームは空調により火災の煙が薄められてしまうため、一般的な煙感知器では煙の検出が難しい特殊な環境です。一般的な煙感知器の1万倍の感度を持ち、微量の煙も検出できる火災予兆センサの実験を主に行います。

電波暗室

電波暗室は外部からの電磁波を遮断し、内部で電磁波が反射しないよう設計されているシールド空間です。システム制御盤などの電気・電子機器に電磁波を当てた際に正常に機能するかなどのEMC計測実験や、無線通信機器の実験などを正確に行うことができます。

能美防災のモノづくりへの姿勢 ATTITUDE

あらゆる場所の、いつ来るかわからない、いざという場面で確実に作動する。「安全」を「あたりまえ」にするためのモノづくりは、大きな責任を伴います。だからこそ知恵を絞り、手を動かし続け、最善を尽くす。それは「創る」部門だけでなく、「売る」・「設置する」・「維持・管理する」のすべてに一貫している、能美防災の姿勢です。