人を知る INTERVIEW
火災対策の必要性をアピールし、
製品の良さを伝える
能美防災に入社を決めた理由を教えて下さい
入社を決めた一番の理由は、能美防災が防災業界を牽引するリーディングカンパニーだからです。私自身、大学時代の研究として、火炎から発生する熱気流プルームに対する基礎研究を行っており、火災・防災に興味を持っていたことが能美防災を知るきっかけとなりました。
また、就職活動中に様々な部署の先輩方とお話をする機会を設けて頂きました。責任一貫体制をとる能美防災の各部署が、それぞれの役割を責任もって取り組んでいると感じ、業界トップの環境で、さまざまな知識や経験を吸収できることが魅力的に思いました。
最後に、能美防災は私の入社年度に創立100周年を迎えた長い歴史のある企業です。安心して長く働ける企業ということも決め手の一つとなりました。
仕事内容を教えて下さい
私は法律で設置義務のないハイスペック製品<火災予兆検知システム(超高感度の煙センサ)>を扱う部署に所属しています。そこで、施主に直接火災対策の必要性をアピールし、製品の良さを知っていただくことで市場の拡大を行っています。また、仕事の内容は多岐にわたります。能美防災PR実験棟を活用した新規導入に向けた営業や、メンテナンス契約やリニューアルの提案などの営業の他に、システム設計などのエンジニアリング的な業務も行っています。火災予兆検知システムは設計が非常に重要なシステムで、対象の区画ごとにオーダーメイドの設計を行います。そのため、PR実験棟を利用した検証実験を実施することや、客先依頼により現地で発煙検査を実施することもあります。
これまでどのようにステップアップしてきたかを教えて下さい
法律外のハイスペック製品を扱う部署にいるものの、お客様からすれば防災全般を扱う防災のスペシャリストです。特に施主と直接打ち合わせをする機会が多いため、法律で縛りのある自動火災報知設備の質問についても受け答えする必要があります。そのため、まず当社のメイン事業のひとつである自動火災報知設備を知るところからスタートし、専用の研修に参加させていただきました。その後、消防設備士の資格を取得しました。
また、火災予兆検知システムはデータセンターや電気室など、重要施設や機器冷却のための循環空調の影響で、煙の検知が困難な施設において採用の多い製品であるため、有効に煙を検知するための設計が非常に重要です。空調構造やシステム設計について、上司や先輩方に教えていただきながら、日々業務に励んでいます。
能美防災に入社して、「挑戦」したエピソードを教えて下さい
入社3年目の時に、初めてクリーンルームと呼ばれる汚れを嫌う製品(半導体など)を製造するための特殊エリアへの火災予兆検知システムの設計担当をしました。クリーンルームは火災の検知上、非常に厄介なつくりをしており、煙が発生しても空調の影響で天井に煙がたまらず高性能フィルタによって煙がこし取られてしまうため、通常の煙感知器では火災検知が困難です。
そこで、こし取られる前の煙の動きを把握し、適切な場所で煙の検知をする必要がありました。空調系統資料の確認を行い、何度も現地へ足を運んで空調設備担当との打ち合わせ・現地確認を重ねた結果、無事竣工させることができました。クリーンルームの設計をするためには多くのノウハウが必要ですが、火災の煙の取り逃がしがあってはいけません。とても大変な現場でしたが、自信に強く結びつく良いチャンスでした。
※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。