人を知る INTERVIEW
地図に残る大型物件を数十人のチームで
能美防災に入社を決めた理由を教えて下さい
理由は2つです。1つ目は、火災の被災者を無くしたいと思ったことです。自分が小さい頃、自宅が火災の被害に遭いました。幸いにも物損だけで済みましたが、その時に感じた大切にしていたものを無くす悲しみや絶望感など、誰にも経験して欲しくないという気持ちが入社への動機の1つです。
2つ目は、人生のうちのかなりの時間は仕事をしているわけですが、それを継続するモチベーションは何かと考えた結果です。自分の仕事が人命に関わっているということ、自分が努力すればするほど世の中の人たちの命を繋げる、能美防災で働くことでそんな充実した日々を過ごせると考えました。
仕事内容を教えて下さい
私は高速道路や国道などのトンネルに防災設備(水噴霧設備、消火設備、通報設備など)を設置するための施工管理をしています。具体的な業務は、まず現場に行き、設備を設置する場所がどのような条件や構造なのかを調査します。その調査結果に基づき、機器やそれに付随する配管、ケーブルなどをどのように設置するのか検討して施工図面などを作成します。その後お客様へ説明して承諾をいただき、関係する機器や材料の手配を行い、作業員さんに施工していただきます。工程はもちろん、設置に問題はないか、安全に作業ができているかなども管理します。
施工後は設備の動作を試験し、お客様への引き渡しという流れになります。地図に載るような大型物件であるため、作業員さんも含め数十人のチームを組んで現場を完工させます。
これまでどのようにステップアップしてきたかを教えて下さい
右も左も分からないところからスタートし、現場の作業を見て、写真を撮り、作業員さんに言われたことを先輩に伝えるのが精一杯でした。そこから簡単なことから覚えていき、自分で現場を調査して施工図面を作成し、現地にモノを納めるようになって徐々に理解が深まってきました。それでも現場は一つとして同じものは無いため、今でも勉強の日々です。
また、最初はどのような配管形状にしたら良いかなど、ピンポイントで狭く深く検討していましたが、今ではトンネル全体の設備の仕様やシステムの検討まで視野を広げられるようになってきました。組織としてもチームの責任者を任せていただき、現場の工程や人員、予算や客先交渉など、現場をコントロールする業務も行っています。今後は広く深い視野を持ち、的確な判断ができる責任者へと成長していきたいです。
能美防災に入社して、「挑戦」したエピソードを教えて下さい
最も思い入れのある挑戦は、入社4年目、計画から半世紀を擁した首都圏の環状道路へ防災設備を設置し、道路を開通させるための工事の責任者を勤めたことです。億を超える予算の管理や人員計画、開通が迫る工程管理、現場の最終判断…何をやってもうまく現場を進ませることができませんでした。
しかし、他人ができて自分ができないのが悔しい、途中で投げ出すのが悔しいと、とにかく耐えて頑張りました。いろいろな人と話し、助けを請ったり、教えてもらったり、交渉したり、お願いしたり。最終的には開通日を無事に向かえ、いろいろな人に感謝され、またたくさん感謝しました。自分としても非常に成長できた感覚があり、今までで一番の達成感、充実感を感じた仕事でした。
※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。